自分で原因が分からないと病気は治らないのか?

最近、Twitterやブログで、こんな考えを目にしました。

「病気になった原因が分からないと病気は治らない。」

自分の過去を反省しなければ、自分の内側に原因があることを認めなければ病気は治らない…ということのようです。

発信者の意図を完全に理解しているかはわからないけど、少なくとも私と同じような印象を持った人はいるでしょう。

そういう考え方があることを知り、私はこう思いました。

(ヾノ・ω・`)ナイナイ

まぁ、全ての人に当てはめて言っているわけじゃないのかもしれませんが…

自身の過去を振り返り、反省し、それを活かして今元気になっている方については否定しません。

中にはそういうアプローチが有効な方もいると思います。

それで今その人が元気に過ごせているなら何よりです。

ですが、この考え方を目にして、真面目な人ほど自分が悪いから病気になったのか?とか、自分には原因が分からないから治らないのか?と余計に悩んでしまうのではないかと思っていたら、

やはり気にしている方がいました。

多分、私が見かけたのは一部で、たとえばROM専(見るのが専門で自ら発信はしない)の人や、そのことについては触れてはいないものの、気にしている方が他にもいるのでは?

そんなことを気にして苦悩するより、とりかかりやすいところから取り組んで欲しい!

と思い、記事にすることにしました。

たいていの人は原因については既に考えている(と思う)

ガンや難病、メンタルの疾患…診断を受けた時、多くの人は、なぜ私はこんな病気になってしまったんだろうか?と考えるものではないでしょうか。

私の友人もガンが分かった時に、「あれがいけなかったんだろうか。それともこれが…」と考えたと言います。

私は幸い今のところ大きな病気をしていませんが、もし診断されたら同じように考えるのではないかと思います。

でも、いくら考えたところで本当のところは分からないのでは、と思います。

病気を引き起こす可能性のあるものなんていくらでもあるんですから。

もちろん、ワーカホリックで身体を酷使したとか、暴食暴飲をしていたとか、体を壊すには十分な理由が思い当たる節のある人もいるでしょうが、

一般的な生活をしていた、あるいは健康にはむしろ気を使っていたのに病気になる人だってたくさんいるわけです。

そういう人は、何が原因でこんなことになったのか、考えてもハッキリとは分からないのではないでしょうか?

過去や内面を振り返ることなく治っている人がいる

もうずいぶん昔にトーク番組で知ったのですが、今でも印象に残っている話があります。

雅楽師の東儀秀樹さんの体験談です。

東儀さんは25歳の時に骨肉腫で余命1年と診断されます。

当時は本人への告知はなく、家族に知らされたそうですが、ただごとではないと感じた東儀さんは、家族への告知をこっそり聞いたそうです。

でも不思議と悲しみや絶望感は無く、残された1年を楽しく生きようと思ったと。(すごい)

そのうちどんどん数値が良くなっていって、治ってしまったそうです。

※前向きなら治療不要と言ってるんじゃないですよ、念のため。

あくまで自分の過去や内側を探らなくても治る人がいることの1つの例です。

もう1つの例は私の親ですが、気づかぬうちに肝炎を患って、知らないうちに治っていました。

肝炎の痕跡があったことが人間ドックで検査して分かりました。

他にも結核で同じパターンを聞いたことがあります。

肝炎や結核は軽かったんだろうと言われればそれまでかもしれませんが、東儀さんのガンは少なくとも命がかかっていたわけですからね。

過去を振り返って苦しむ必要はない

思考や生き方が原因で病気になるまで自分を追い詰めてしまった…

こんな風に自分を責める人も中にはいるかもしれません。

そういうこともあるのかもしれませんが、その時にそういう思考や生活をしていたことを責める必要はないと思います。

その時の思考や行動には、栄養状態や、育った家庭や土地の文化、個人的な事情など、複数の要素が関係していたはず。

ストレスがかかるとビタミンの消費が激しいことはわりと有名な話です。

身体は必要な栄養素を失い、栄養をとっても吸収も上手くできず、悲鳴を上げていたかもしれません。

当然、メンタルだってやられます。

いろんな場面で(今振り返れば)適切な判断ができなかったかもしれない。

ストレスを和らげるためにゆったり過ごしましょうなんて言われても、自分ではコントロールできない状況で、休みもろくに取れずに家庭や職場で必死に働くしかなかった人もいます。

ストレスが病気に関係していることなんて、ほとんどの人が知っているわけですが、そのストレスをどうすることもできないことって多々あるのではないでしょうか。

なのに、内面に原因があるんだから過去を反省しろと言ってくる人がもしいるとしたら、そんな言葉は無視して良いのです。

病気になるのに思い当たる節があるような生活をしていた人であっても、誰に言われなくてもきっと既に後悔しているんじゃないでしょうか。

たとえ本人が悪かったとしても、病気になったことでその結果は事実上もう引き受けているわけで…

たとえば暴飲暴食が原因だとして、これからどうすれば良いか分かっているのに改める気がない相手なら、

おい、ちったぁ反省しろやヽ(`Д´)ノとも思いますけれども。

私が気になってる人たちはそうじゃないからねぇ。

元気になるにはまずとりかかりやすいところから

原因がわかって治る(人がいる)のと、原因が分からないと治らないはイコールではありません。

原因なんて分からなくても治ります。

栄養療法にたどり着いているなら、過去を反省するよりコツコツ栄養とりましょう。

私が藤川先生を好きな理由は、今すぐにできることを教えてくれるからです。

心のあり方がどうのとか言わない(笑)

とりかかれるところから優先的に、コツコツと。

今まだ不調の中にいるなら、エネルギーはまだまだ少ないはず。

過去がどうので苦しむと、せっかく入れた栄養を浪費してしまいます。

限りあるエネルギーをそこに使うなんてもったいない!

私が思うに多くの場合、思考で良くなっていけるのって軽度の場合か、それなりに良くなってきている段階じゃないでしょうか。

重度の不調の人がやると藪蛇になりかねません。

過去を振り返って反省したいならしてもいいけど、それは十分元気になってから。

栄養が身体に行きわたった後でも残ったもの、それが本来その人が持つ性格や気質なのでしょう。

あるいは育った環境で身についた考え方であったり。

栄養不足が原因で生じていた考え方はなくなっているはず。

そこでまだ改善すべき思考があるなら、その時に考えればいい。

まずは、無理なくできるところから取り組んでいきましょう。

藤川先生の監修する不調を自分で治す実践レシピはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です